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飲酒運転は厳罰でしょ、知事?

飲酒運転時の事故を巡る報道が多い。きっかけとなった福岡の事故のニュースは、小さい子供を持つ親としてつらいものだった。

この際、この勢いで飲酒運転は厳罰にしようよ。

これまで自動車業界とか酒販業界とか飲食業界がどんなロビー活動をしてきたか知らないが、そうした活動が安心・安全な社会への抵抗勢力、反社会的行動だという自覚はあるのだろうか? この1年、狂牛病で亡くなった人と飲酒運転で亡くなった人の人数を比較すればよい(答えは簡単だ)。重大な問題に注力するのが鉄則だ。アメリカ産牛肉に注意するより何倍ものエネルギーを使って、飲酒運転を止めさせよう。
先日、勝谷誠彦がTBSラジオで話していた解説が面白かった。曰く、自動車運転はデフォルトで禁止なのだ。凶器にもなりうる危ないものだが、試験を受けて合格した人だけが公道で運転出来る。運転者が国民の大多数だろうがその事実を考えれば、飲酒しての運転を禁止して、違反者を厳罰するのは当たり前(言い回しは違うかもしれないがそういう話)。ぼくもその考えに大賛成だ。車でないと帰れないなら、代行運転なり、タクシーなり、ホテルなり、いくらでも手段はあろう。それは郊外に住むコストなのだよ。飲酒の程度で線引きは運用上できないだろうから、飲酒量が軽くてもダメはダメ。

それがどうだか、このニュース

飲酒運転:「直ちに免職は行き過ぎ」 兵庫県知事(毎日新聞)
「飲酒運転をしたから直ちに免職というのは、行き過ぎているのではないか」と述べ、疑問を示した。飲酒運転以外の処分案件と比較した場合に「懲戒処分としてのバランスをあまりにも欠き過ぎている」と説明した。
 (引用は部分)

前日は静岡県知事も同じ趣旨の発言をしていたようだ(産経新聞)。ほかの懲戒とのバランスを欠くといっても、飲酒運転は自己でコントロールすべき反社会行動だと、言い切るのがリーダの資質というものだ。どこかに遠慮しているんでしょうね。

飲酒運転時の事故で亡くなった人とその家族は、飲酒運転を容認するような社会でなければ、もっと幸せな人生を歩めたに違いない… 社会のリーダーたる人間はそれぐらいの想像力が無いと行けないんじゃないの?? それとも、知事? こんどは「麻薬を所持していたぐらいで…」「放火したぐらいで…」といいますか?

両知事が発言を撤回するか、再選されないことを祈る。

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ギャップレス再生の話 ( iTunes 7 でようやく不満解消 )

初代iPod nanoを購入して1年。ぼくにとって、楽しいデジタルミュージックの世界での最大の不満は、Appleの製品がいずれもCDでは当たり前の連続再生ができなかったことだ。
こう書くと「できるよーん」という人も多いだろうが、これまでの iTunes と iPod は曲ファイルごとに「再生の仕切り直し」をしていて、一瞬だが音が切れていた。 iTunes の再生オプションをどんなにいじろうが(クロスフェード再生を0秒にすればいいという書き込みがWebで見られたが、それではまったく解決にならなかった)、様々なエンコードエンジンを使おうが(CBRは少しマシだったがダメはダメ)、MP3のタグを書き換えるソフトを使おうが、満足のいく結果は得られなかった。おおかたの作品では気にならないが、ときどき次のようなことが起きてイライラしていたのだ。

・ポップスのコンサートライブ盤で次の曲が始まるいい瞬間で、音切れ。
・ベートーベンの第5交響曲のクライマックス、第4楽章に入る直前で、音の空白。
・同様に各種の協奏曲でも楽章を続けて演奏するところは緊張を高めるところが多く、音が切れて雰囲気ぶちこわし。
・「ゴルドベルグ変奏曲」「展覧会の絵」「ダフニスとクロエ」「英雄の生涯」長い交響曲やバレエなど、CDでトラックを分けられている演奏時間が長い作品がトラックごとにぶつ切れ。
・曲が切れているものでも、CD制作者が精魂込めて作った曲間がちゃんと再生出来なかった。むしろこの件で、グールドのバッハ(平均律とか)のアルバムが実に絶妙の曲間が用意されていて、心地よく聴けるようになっていたことを知った。
・MP3のVBRファイルでは曲の最後を誤認するケースがあった。とくに曲が長くなるとiTunes 6は致命的におかしな動きをした。ぼくの持っていたマーラー9番では3楽章の終わり10秒が再生せずに途中で切れて、4楽章を演奏していた。長い曲ほどどっぷり感情移入して聞いているので、こうした誤動作が起きると落胆は大きい。

これまではこうした曲の場合は、「CDトラックの統合」というオプションでトラックを結合したエンコードファイルを作るほか無かったが、エンコードの前に指定する必要がある上に、できたファイルは長大で使いにくい。せめて、"Enhanced podcast"仕様のACCファイルにしてトラックの痕跡を残せばいいのに。アルプス交響曲で50分のファイルというのは、カセットテープ時代に戻ったような気分だ。そういえば90年代前半のCDプレーヤーも、プログラム再生すると順送りのセッティングでも曲間で切れる機種があったなぁ。

しかし、これからはこうしたことにイライラしなくて良いのだ。iTunes 7 ではちゃんと「ギャップレス再生」してくれる。今も安心してグレン・グールドを聴きながら書いている。ところで、この「ギャップレス再生」だが、英語の語感としては気持ち悪いものを感じていた。ギャップが少なくなったけど、場合によってはちょっと残っているよという意味かとも思える。でも安心。米国のAppleサイトには "Skip-free playback" と書いてあった。リリースには "completely skip-free playback" とあるから完全に解決したのだろう。日本のメディアは揃って 「ギャップレス再生」 と書いていたが、アップル日本法人のリリースの表現に合わせているのだな。日本でも「スキップフリー」か「ギャップフリー」と書いてくれたら良かったのに。

ぼくは音声圧縮技術には素人(それを職業としていないという意味で)だが、技術的には展開後の再生波形をFIFOでバッファすれば連続再生出来るだろうと考えていたのだが、Appleのアプローチはどうも違う。あらかじめタグに再生時間の詳細値を書き込んでおき、それを参照しながらスキップフリー(いやギャップレスか)を達成しているようである。バッテリの節約なのか、特許の回避なのか、よく分からないけど面白いアプローチだな。

ぼくのiPodはしばらく買い換えるつもりはないけど、将来的には解決の方法が見つかっているし、これ以上、エンコードにこだわる必要はなくなった。iTunes 7 なら、曲間の不自然さに緊張することもなさそうだ。気持ちいいなぁ。しかし、1年で解決するなんて、ユーザとしてのイライラの数々はムダであった。オーディオの再生の仕方ごときに一生懸命になってしまった自分が恥ずかしかったりする。

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N響が吹奏楽を演奏した

この1年ほどHDDビデオはソニーのスゴ録を愛用している。キーワードで録画する機能は巧くいかないこともあるが今日は幸せな気分を味わった。思いがけず、テレビで吹奏楽の演奏を楽しめた。しかも演奏が山下一史指揮のNHK交響楽団である。
演奏会は8月5日,6日にNHKホールで行われたもの。ぼくは関西在住なこともありこの演奏会のことをまったくしらずにいたのだが、9月8日のBS2で放映があったのをHDDレコーダが捕捉していた。
実に楽しかった。N響の管楽器メンバーのほとんどが吹奏楽経験者だったり、オーボエ奏者へのインタビューでも「アルメニアンダンスが大好きな曲で…」なんてコメントがあるのを聞いてうれしくなった。ぼくも吹奏楽経験者なので。さいきんは後輩の演奏も見に行ってないから、吹奏楽の演奏を聞くのも久しぶり。
演奏はさすが、上手いなぁ。プロの演奏家とプロの指揮者の仕事だ。Saxには須川展也氏もいていい響き。オーケストラとは違う表現が吹奏楽の編成にはあることを再認識させてくれた。見に行った方のブログにコメントがあったが、練習は2日だったらしい。いつもと違う編成だし、エキストラメンバーも多いだろうに、やはりプロはその時間でこの水準に持ってくるんだなぁ。
ところでこれ、N響設立以来80年で初めての吹奏楽のコンサートって意外や意外。N響もこんなチャレンジがもっとあって良いと思う。しかし、ファミリーコンサートに仕立てたり、第二部はメジャーなオーケストラ曲なんて事務局の腰が引けてますよね。お客が入らないと思ったのだろうか。正面から、ヒンデミット、ホルスト、フサとかショスタコービッチのジャズなんかやる方が、放送交響楽団らしくていいし、東京だったらお客も入るだろうに。いつかやるかな?

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