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視察は授業だと思えば

とくに変な記事ではないけれど、当事者には反響を呼んでいるようで。

他自治体からの視察1時間半で5千円也 横浜市が有料化

ぼくにとっては自治体間の視察がこれまで無料で対応していることが意外だった。お互い様って言うのもわかるけど、無料というのはあいまいだなぁ。視察の対応に忙しくて市民サービスに影響も出るのは、位置づけがあいまいだからじゃないか?。識者の意見としては、毎日新聞の昨日の朝刊に、神野直彦・東大教授がこの制度に否定的なコメントを出している。けど、民間人のぼくは有料化に大賛成だ。
運用には課題はあると思う。だいたい「1時間半で5千円」なんて激安にすぎる。説明員のその場の人件費にもならない。説明用の資料を作るのだって大変な仕事だ。対価としての金額はもっと高いものなのだから、何のインセンティブを狙ってこの金額になったのかはちょっとわからない。横浜市にしてみればちょっと実験のために周囲が痛くないくらいの金額を提示したと言うところだろうか。
「視察」なんて云い方だから、5千ぐらいでが高いように思うのだ。伝統的に視察費用に盛り込んでいないというイイワケもあるだろう。しかし考えてみよう、築き上げたノウハウを直接見せてもらうのだから、これは「授業料」だよ。民間で同じような企画があったら、大勢の聴講者でひとまとめにされた上で1時間に1万円を下回ることはない(ぼくも高額なセミナーや学会にたまに行かせてもらっている。民間のセミナーは高額だし、その上に本当のノウハウは教えてもらえないことだってある(そうでないパターンもあるので単純ではないか…))。
「授業料」を払われるとなれば説明する方も責任がかかるし、それに応えていけば(無料の視察での説明を繰り返すよりも)担当者としてのレベルも向上するだろう。それが横浜市のオリジナル施策かどうかは問題ではない。ほかの自治体がカネを払ってでも知りたいと思える工夫と努力を日頃の活動で重ねていることが尊いのだ。聞きに行く方だって、より身が入るだろう。自分の自治体の税金を使ってノウハウを教えてもらうのだから、しっかり勉強してもらわないと困る。
視察を「事業」としてとらえるのは行き過ぎかもしれないが(そんなのに頑張ってもらっては市民サービスに影響が出る、本業に集中すべし)、「授業」として有料化するのは地方自治にとってはプラスになるに違いない。

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