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入社10年目の休暇

ぼくの会社には節目ごとに1~2週間の休暇を取る制度がある。おおむね5年おき(管理職になった人には別の制度がある)にこうした休暇を設ける趣旨は「働きすぎて、仕事にかまけて、主体的に生きることができなくなってはいけないよ」、といったところだ。社員にまとまった休暇を取らせることで仕事や生活のあり方を考えさせるのが、会社の狙いである。ぼくが入社する前からある制度なのだが、今年から人事部が運用を少し強化した。具体的には、あらかじめ自分のキャリアプランを考えるための研修を受講したうえで、休暇を取るというものだ。今後のキャリアプランに活きるような「休暇内容」にするように、という指示があった。これまでは休暇内容までの言及は無かったから、のんびりと家族との時間を過ごす人が多かった。今回も休暇内容を報告する必要は無いみたいだけど。
今年はこの休暇の年に当たる。2月に「休暇を取るための研修」を受講した。2日間にわたる社外講師による研修は、自分の内面を見つめ直すという内容。自分の人生を振り返り、自分の内面にある価値観を探る。社外講師は転職コンサルタント会社の研修部門から来ていた人だ。今の仕事や環境要件に振り回されずに、自らの価値観を考えるというのは、キャリアコンサルタントのステップの一つのようだ。研修を受けた人は、少なからず、転職を含めたキャリア転換について意識したようだ。ぼくもそうである。今の部署に残った場合、別の部署に移った場合、別の会社に転職した場合を、研修中に考えていた。価値観に関するワークショップは興味深いものだった。それについてはまた別の機会にでも、振り返ってみて、このブログに書いてみよう。

さて、実際に休暇を取ることになっても、「自分の内面」だけでは決められない。5年前に1週間の休暇があったときは、まだ独身だったので初めて一人で海外旅行に行った。今回は結婚もしたし、子供もいる。まとまった休みはこうした機会でないと取ることができないので、できることなら海外旅行に行きたい。しかし、1歳の子供を海外旅行に連れて行くのは妻もぼくも賛成できない。自宅で暮らしていても、目が離せないで毎日たいへんだ。経験もなく、身近な範囲しか捉えることのできない子供が旅行に行く理由もないし、旅先で病気でもしたらたいへんだ。日頃の娘の行動をみていれば、長時間の飛行機におとなしく座っていられるとはとても思えない。ほかの乗客にも迷惑だろう。
3月に妻と話し合った結果、ぼくが一人で旅行にいくことにした。妻と子を家に残してである。親にだって何日も預けるわけにはいかないし、小さな子供を連れての長旅は、国内でも海外でもするべきではない。短い旅行であれば連休のときにできるし、わざわざ2週間の休暇であればその機会を大切にした方がいい。ぼくは妻に比べると海外に行ったことは少ないし、経験を積んでちょっと度胸を付けた方がいい。なにより、一人で旅行をすれば考えることがあるだろう。子供を連れて移動していれば、いつもの日常と何にも変わることがない。今後のキャリアプランに直接関係するような案では無いかもしれないけど、一人での海外旅行経験は今後のぼくの生き方に何らかのインパクトを与えることができるだろう、と2人で結論した。2週間の休暇を育児休暇のように使う手もあったのだが、休暇の趣旨からして(!)「今後のインパクト」を優先したのだ。

いつ行くべきか? 制度上は今年度中、4月から3月のどこかで連続した2週間の休暇をとる。妻が育児休暇をとっている9月までに取らなければならない。妻が復帰してからでは、家を空けられないからだ。あと会社や組合の予定を勘案していくと、消去法で6月上旬にきまり、休暇を申請した。
そして旅行の行き先は、ニューヨークとシカゴに決めた。まだ若いうちに世界経済の中心地をこの目で見てみたいと思ってのことだ。もちろん、両都市にある世界一流のオーケストラも聞いてみたい。ヨーロッパはいつかまた妻と行きたいと思っている(妻は北米にはあまり興味がない。新婚旅行も欧州だった)。

小さな子供がいる家庭で父親が2週間も休暇を得ても、2泊3日の小旅行を2回するのがいいところだ。一人での海外旅行を認めるなんて、良くできた妻だと思われるかもしれない。実は一人で旅行といちどは決めてみても、妻はすぐに納得したわけではない。とくに娘が病気して看病に追われていた時期には、休暇に旅行することをさんざん非難して、中止するように怒っていた。妻にヒステリーをおこされて毎日責められる中で旅行の計画を立てるほどには、ぼくも神経は太くはない。休暇はとったものの、旅行は中止するつもりでいた。会社の先輩には、「家族に理屈は通らないから、諦めろよ」と諭されたりしていた。旅程を短くしたりして、譲歩を図るも納得せず。
それでも5月になってから、(娘の体調が良くなったからか)冷静さを取り戻した妻が、やはり旅行に行くように勧めてくれたのだ。雨降って地固まるかな。気がつくと、旅程はやや短くなって現地7.5日。いま、チケットをあわててあれこれ手配している。

「世界経済の中心地」を見るつもりが、テロ以降、証券取引所も商品取引所も見学禁止らしい。どうして過ごそうかな。

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Comments

いいですね。
私も入社10年目ですがそんなものはありません。
あったとしても、休暇の間、私が育児で
嫁が旅行に行くでしょう、ハワイ辺りに。
まあ、私は仕事で海外行くこともあったりするので。
個人的には東海岸は行ったことが無いので、
ご報告楽しみにしています。

Posted by: やすなり | Saturday, May 28, 2005 at 16:26

やすなりさん、いつもコメントありがとうございます。無事帰国してますので、旅行記も書きたいのですが、そのうちに。仕事で海外というのはうらやましい限り。最近も行ってこられたのですね。

Posted by: zakkie(管理人) | Friday, June 24, 2005 at 00:15

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